千月見

子育てと、たまに仕事の話。スノーボード、キャンプネタが中心。

母と永平寺の参禅体験

参禅体験に永平寺へ。

毎年の母の誕生日祝いの旅行。滋賀でお墓参りのあとの移動は限られるなぁ〜と考えつつ、なんとなくの母との会話から今回、ピン!と来て、問い合わせして、直前に一気に予約がとれた!

なぜ一気に予約までできたのかは、ほんとタイミング。2ヶ月前にも京都で座禅体験しており、座禅が奥深い味わい深い体験だったこと、母も昔の商社時代に新卒研修で永平寺で修行体験したことがあって「素晴らしかった」と懐かしんでいたこと。伝統の価値に興味が湧いている中、体験したいと思ったら行動するべき、と改めて心で決めていたこと、などなどで、即断即決。ラッキーも重なって。機会は掴みに行くものですなー。直感に従って「逃したら後悔する」とうい事に、動いて後悔はないな。

 

車飛ばして、お墓掃除に汗だくになった後に、永平寺まで。14時半到着を目指して、母とたくさん喋りながら移動しました。今はこれが普通だけど、できる時に親孝行したいもんね。。

 

禅の町看板あらわる!

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到着していちど門まで行くも、門前通りのお土産屋さんパーキングは一泊は受け付けてくれず、少し下の永平寺の駐車場に停める。

荷物を持ってお寺まで登るのが、荷物4個持ちの母との移動で大変でしたわ。。汗だく2回目。
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浸ってる暇もなく、15時に到着してくださいと言われているのに、15時5分前に総受付到着って、ギリギリ。。ほんと、やばかったー。お坊さんがホテル受付並みの対応で、パソコンを前にクレジット決済の受付をされる様子に、なんとも言えない異世界感が漂う。

 

お部屋への案内も修行僧。バタバタとお部屋へ行く前に、こちらのスケジュールを案内される。あと10分で集まってね、と。怒涛のスケジュールやな。。できるん、これ。私はともかく、70代母大丈夫か?と思いつつ。ついてこれなければ、部屋で休憩していてもらうしかないな、と。
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お部屋は綺麗で広い!そして、緑が美しい〜。トイレやテレビはない。あったかいお茶ポットが嬉しかった。
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ここから写真などない。早速、座禅修行が始まりました。参加者は全員で4名。皆女性。

 

カバンに水筒や携帯や財布などを入れて集合したらお坊さん(雲水さん)に「何を持参されるのですか?」と聞かれ「今から座禅ですので、何も持たずに来てください」といなされる。言われた通りに、そそくさと荷物を部屋に戻し、部屋の鍵だけ持っていきました。母はそれでも、咳が出たら不安!だとタオルやお茶は手放せなかったみたい。まぁ、なにも持たずに知らない部屋にいくって、普段の生活ではないもんなぁ。

 

別の階に行くまでにも所作だらけ。スリッパの音はなるべく立てず、一列に。室内を歩く時の手の組み方「叉手(しゃしゅ)」も学ぶ。1回目の座禅はさまざまな所作を注入される。情報量が多くて大混乱。所作の型を身につけることで必死になって考えられない。もしや、これが狙いなのか!

2ヶ月前に、京都の勝林寺で座禅体験した時と宗派は違うのはもちろん、異なる空気感。

 

行く前に見ておくとラクかも。私はもちろん見てなかった!→ https://www.sotozen-net.or.jp/propagation/zazentop/saho

 

座禅用の座布団が独特で丸い!坐蒲(ざふ)と言うのだそう。ここから濃密に何度もザフと向き合うことになりました。

 

少し薄暗い禅堂に入って、荷物を置き、手を組みながら歩き、文殊菩薩様に合掌。シャシスタイルで自分の場所まで行く。挨拶をして、スリッパを脱ぎ揃え、ザフをまわしザフを寄せて神聖なヘリにはなるべく触れないようにして、後ろ向きでぴょんと軽快にザフにのれる!、、はずもなく。のれるかー!!と心の中でツッコミながら、ドスンと床にお尻をついたり誤魔化そうとしたり。なかなかオモロい光景なんだろな。

そして、独特だったのは「面壁(めんぺき)」です。壁に向かって座禅組むんだわ。私はちょうどしょうじ紙と柱の前後差のある位置で視点が定まらなかった。2回目から、ザフ位置から調整する事に成功(^^)

 

まぁ、上手くはいかないけれど、雲水さん(知らなかった、、修行僧の方々の事をうんすいさんと言うのですね)の案内に必死でカラダと行動をあわせていく。

誰かの言う通りにひねくれることなく従うしかない状況って、なかなか無い体験。

バリウム飲んだあとに、技師さんに「はい右まわり、次左向いて〜!」と言われて無我夢中で従う感覚を、思い出した。あれは屈辱的だけど。

 

母は71歳、ほんと頑張ってよくついてきてた。座禅はカラダが硬くてくめず、あぐらになってて後で爆笑してたし、その時も笑えたけれど。だって膝と腰の3点で支えるところを、かかとと腰の3点で支えてるって、コントやんか。

座禅中は呼吸に集中と言われても、隣の母の呼吸音が(ため息なのか口呼吸気味なのかわからん)激しすぎて、そっちに集中してしまうなど。

私は私で、足を片方だけでも組む事ができたらよかったけど、難しくて噛まずに折り畳むなどしてた。

1回目 腰の位置、体の軸、首の位置、目線、腹式呼吸への集中など出来ず。15分終了(あとで時間をしる)

明るい時間帯。

 

続いて2回目 30分くらい

長い、、めっちゃ長い、、眠くなったりで集中出来ず。

そして、夜ご飯〜

これは、館内の絵
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夜のお食事がとても美味しかった!!もちろん修行僧の方々が作ってくれている一品。

全て薄味で素材の旨味をしっかり感じる。かと言って、一緒くたに煮ておらず、美しい盛り付けと共にひとつずつ丁寧に仕上げららていて。雲水さん達が大量に作っているはずなのに雑じゃない。

胡麻豆腐も味噌がかけらしか入ってないし、少なすぎてわらえるくらい。

食べる前に色々と雲水さんが話をしてくれるのだけど、「私たちは夜は一汁二菜です」といわれてもつらいわ笑。もちろん、食事中の所作もしっかりとやりつつ聴きつつで、そんなこと言われたら、贅沢してるみたいで申し訳ないやんかーと心でツッコミつつ。

 

昆布をあげたもの、デザートのお饅頭。


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教えの記入された箸紙
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夜ご飯をいただいたのち、お風呂へ!なんと、45分くらいしか時間ないっす。

お坊さんはハゲでいいけど、私ら髪の毛あるんですけど、、と言いたかったわ。(言いません)

肌断食してて石鹸シャンプーの人間ですけどてんやわんや。

 

その後、必死で髪を乾かし茶話会と3回目座禅へ。

茶話会は、調息、調身、調心の説明を聞きつつ「あれ、漢字が浮かばない」(^^;;と何度も言われてた和尚さんだけど、座禅のお話をしていただき3回目座禅に役立ちました。

 

3度目の座禅、あれは良かった。約40分程度、ご飯もお風呂も終えてからの。ゾーンに入った感じ?あ、これだ、この呼吸と今に集中できている状態サイコーー気持ちいいーー!となりまして。あの感覚を再度味わいたいけど、なかなか身体の軸が完璧に整うことって難しい。

 

夜はなんと9時消灯(^^)。3時半に起床だし、強引に寝るしかない!!!

翌朝、起きて座禅!ザフなら座りが悪く、ゾーンには入らなかったけれど、少しコントロールできる状態まで。

 

これは朝ごはん。お粥が何より大事みたいです。お箸の向きもお箸を洗うなどの所作も知る。、
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そして、永平寺の中を移動し、あさのお勤め。それはそれは荘厳で美しい念仏ハーモニー。100人以上の僧侶の方々の移動、姿勢、ものの受け渡し方法など新鮮でした。

江戸幕府のアートパトロン岡田なさ

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