千月見

子育てと、たまに仕事の話。スノーボード、キャンプネタが中心。

カレールーをもらいました。

今日、某食品会社のカレールーが「●●は親子クッキングを応援します!」というチラシと共に、保育園の連絡帳入れに入っていました。甘口のルーです。



そうか・・・・・なるほど・・。と私の気持ちは若干複雑。
このカレーは好きじゃない、とかそういうのではなく。


他のお母さん達は「なんで●●カレーが(連絡帳入れに)入ってんの??」と言いながら、腑に落ちない様子ではありつつ、持ち帰っています。




うちの保育園は今年民間委託化された園で、公立保育所ではなくなった。

ここからはあくまでも私の推測。
おそらく、私立保育園扱いになったことで、ママさん対象のサンプリング配布の対象園になったのでしょうね。
企業→どっかの広告代理店→サンプリングルート開拓業者→保育園と、業者がサンプリングを保育園に依頼してきた。
あるいは、給食材料費の仕入れを抑えるため、ルーや食材を安く仕入れる代わりにサンプリングを引き受けたとか?


「もらえるならラッキー」という嬉しい面もある。
でも、こういうのが行き過ぎると・・という負の面もある。


民間委託園となり、園経営的には色々と厳しいと思われます。
そんな状態の中、「公立の時と同じ保育を維持」と求められ、保護者や行政からの要求度は高い民間委託園。

そら、企業が協力してくれる要素があるなら、なんらかの方法で費用捻出させてもらいたくもなるかも・・・などと考えてしまいます。

園側としては「食育はいいことですね、親にとっては、カレールーはもらえれば嬉しいですよね」という判断もあってのことだろうけど。「親子で食育!」という企業のCSR活動と商品宣伝を兼ねた形。なんと美しい商品浸透モデルでしょうか。



ここからは飛躍。
堤未果さんの「ルポ 貧困大国アメリカ」ルポにあった一例が頭をよぎる。

教育予算を削減され、経営状態が厳しくなった小学校・中学校には、コカコーラの自販機やマクドナルドの店舗。貧しい家庭の「安くおいしくお腹いっぱい」ニーズとマッチし、おかげで、肥満児が大量に生まれ、健康被害が続出。
中には、テスト用紙の下に企業の広告枠を入れて稼ぐ学校まで。


アメリカの例は極端かもだけど、カレーを見て、思わずそことつなげてる私って悲観的すぎる気もしつつ・・。
「そこまで」というのは、教育予算を削られて経営が厳しくなった結果、教育・保育の現場に企業の論理が入り過ぎて、CSRと称した企業宣伝・間接販売の場となりすぎることを懸念しています。

なまじ企業PR・販促の分野で仕事をしている私としては、企業はもっと社会に直接貢献しようぜ!派の私です。だって、社会貢献視点が少ないより、多い方がいい社会になる気がするから・・という理由だけなんだが、保育の現場にまで入り込んだ、こういう形の販促を自分の子供の園で見ると、やはり複雑(汗)。。

これって、既に、小学校や中学校でも起きていたりするのでしょうか(汗)?
というか、私立だと「当たり前」とかなんでしょうか?
私が初めてなだけで、「企業のサンプリングがザックザックもらえる幼稚園のママ達」とかがいたりして?



今度、機会があったら、園長にホントのところを確認してみようっと。。



今日はコウキの参観日。
隠れて見る形でなく、一緒に保育参加の形だったけど、そらもう膝にべったりで、普段の園での姿は見れず。
「去年までは、低年齢クラスの保育参加は、隠してみてたんです!」と、後のクラス懇談会で、他のお母さん方の声。
私も、やはり、隠して見せてほしい。。なんか、あまり、「気づき」がない保育参観で残念でした。