千月見

子育てと、たまに仕事の話。スノーボード、キャンプネタが中心。

お産レポート その1 

なかなか産後はまとまった時間がとれず、1ヶ月近くたった今、入院中の自分メモ(陣痛の時間をメモしたものと、産後すぐに、思ったこと感じたことをメモしたもの。)を参照しながら、お産を振り返ってみる。このレポートを将来のサツキに読んでもらおう。

■5月8日(日)GW最終日
夕方、サイキが東京に帰る。今日の夜や明日の朝に産まれるかもしれない!けど、予定日は4月30日。GW中それを思い続けてきて、「今日産まれるかも!」と言い続けてきたので、それもリミット。痛い前駆陣痛が起こる中、夕方、サイキは東京へ。駐車場まで送っていくけど、駐車場で辛い陣痛が襲って来た。あぁ〜痛い〜。でもバイバイ
母も義母もいったん面会時間終了の20時で帰宅。病院にいてもしゃーないし。あぁ、心細い。けど、一人で頑張るしかない。

●20:00-22:00 
超生理痛。ベッドで、一人になる。陣痛との勝負開始。暗闇と静けさの中、窓の外に向かって笑いながら深呼吸を続ける。笑ってるつもりでも、結構ムリ。「ハーーー」「ヒーーーー」「フーーーーー」のどれが一番自分にとって楽かを検証する。痛みが違うのだ。陣痛が来た時の乗りきるための体勢も、左向き・右向きに寝てみたり、あぐらをかいてみたり。上向きは死にそうにしんどい、痛すぎる。トイレも相変わらず近い。ベッドからトイレまで約30m。ダッシュするタイミングが難しい。
21:50にハンマーで腰を割られるような痛みが混じってきた。なんじゃこれ・・。相当痛い。
20〜40分の不規則な間隔での前駆陣痛。まだこの時点では医学的には陣痛とは言わない。。私としては十分痛い。病院ていう万全の体制の中にいるからかもしれんが、普通の生活してたらもう少し紛れて痛くないかも。でも、相当痛い。お産への気持ちの準備があれば、「来たっ!痛い!」と思ってドキドキしてしまう位の痛み。メチャ重い生理痛の1〜3倍位の痛み。前駆陣痛時の間隔も不規則で、痛み自体の長さも結構長い・・・最大5分。

●22:00-5/9 2:00
痛みは15分〜20分間隔に。痛み自体は最大5分・・・・。陣痛の時間を記録することに集中する。まだ、ちゃんとした間隔があるので、トイレダッシュは可能。精神的にも、「あー痛かった〜」と思い返して気持ち新たに次に備えることができるレベル。痛みは更に増す。
みぞおちにクーっとパンチされる、骨盤をハンマーで叩かれるorこじあけられる感じか。「リラックス、リラックス」とぶつぶつ言いながら、イヤホンで聞いてるFMの音楽に集中しようと努力してみたり。大部屋で寝ている人もいる中での戦い。痛いけど「ヒーーーッ!」って叫びたいけど叫べない、声に出せない。しかもこれも「陣痛始まった」とは言えない。痛い。辛い。いつ陣痛始まるの?いつ終わるん?これからいよいよ、真夜中なんやけどーー!!

13:30に物凄く辛い中、トイレへ。ピンク色のおりものが大量に出ていた。びびる。

大部屋での暗闇の中、独りの戦いは厳しさを増す。窓側だったのがせめてもの救い。隣のビルを睨みながら、ひたすら陣痛を乗り切る。このとき、陣痛室は既に先客がおり、使えない状態だった・・。

●2:00〜
やっとここから、10分間隔の陣痛が始まる。看護婦さんに「両親呼んだ方がいいでしょうか?」と痛みを堪えながら尋ねるが、「呼んでもどうするの?」と言われる。そらそうだ。呼んでもどうしようもない。陣痛室にも入れないし、深夜だし。すぐには産まれへんやろうし。。と、家族にすがりたい気持ちを引っ込めて、朝まで独りで頑張ることにする。ただひたすら時計を睨みながら、陣痛の波を超えるのみ。夜が明けてくるのがせめてもの救い。闇は痛みを増幅させる。

●4:00〜
痛みは4〜5分間隔に。時間のメモをすることができなくなる。メモをしていたら、陣痛が襲ってくる。ダブルパンチは、コマチの元気なパンチとキック・・。相乗効果で更に痛い。頼む、ずっと寝ててくれ!

●6:30〜7:30の間に、母と義母に携帯からメール。おちおちメールもできない。痛みが襲ってくる合間を狙って、「今4、5分です。相当痛いです。」のメールを打つのに多分30分かかってる。一文字一文字メールを打つ。うーー、電話させてくれー。

●8:30頃?
内診。内診は分娩室で行う。分娩室まで70m位か。当たり前だが、そんな長い距離、動けない。移動するのに、陣痛を数回乗り越えながら(止まって絶える)うずくまりながら。分娩室前に着いたら、まだ用意ができておらず、中途半端な分娩室と陣痛室の間でうずくまり、暫く動けない。この時点で、分娩室と陣痛室に1人ずつ人がいることを知る。分娩室での内診の際、分娩台にあがるまでが一苦労。上向きに寝るのがメチャ辛い。相当応える。先生曰く「あ〜、いい感じに、今6〜7センチ位まで開いてますね。」と。10cmにならないと産めない。はよ開いてくれー(涙)。
先生「もう、分娩台にいるままでもいいかも。陣痛室も使ってるしね。」と。隣のカーテン向こうの分娩台から、物凄い声が聞こえる。いきんでる人がいる。。自分のことで必死で朦朧としてる中、隣の妊婦さんは助産師さんに「あごはあげちゃだめー」「こらえちゃだめー」とダメだしをされていたのを覚えている。ひたすら分べん台の上で襲ってくる陣痛に耐えるのみ。まだお産の段階では無いので、周りでは普通に仕事してる看護士さんやら。。放置されてる感が漂ってた気がする。

●10:00頃?
「おぎゃーー」という声が聞こえる。隣人の赤ちゃん誕生。「おぉーー!すごい〜・・」と思いながらも、それどころではない。自分の陣痛で必死。感動してる暇は無い。

●10:30頃?
母と義母が面会に来た。母の心配そうな顔を見て、一気に凹む私。メチャしんどい時に、心配そうな顔を見ると、もっとしんどくなった。。でも、それは言わず。その辺は冷静。
色々と聞いてくる母。「痛い?」とか「何時ごろ分べん室入ったん?」とか。心配から来る質問だとわかってはいるけど、答えられるわけない。痛いから。内心は「今喋れるわけないやろーー!!」と。陣痛中の人に「痛い?」「大丈夫?」と聞くことや質問は辞めた方がいい。かろうじて「質問せんといて・・」とだけ発する。なんとなく私の気分を察知してくれていた看護師さんに「冷静やな〜」と褒められた。嬉しかった。自分は、かつてない痛みに襲われている最中。何も余分なことを考えたくもしたくもない状態。その後、陣痛室が空いたらしく、陣痛室に移される。なんで陣痛室が空いたのかはわからず。とにかく、移動するのに超苦労。

腰(骨盤)が強烈に痛い。割れるように痛い。半端じゃない。「腰の下のあたりを呼吸に合わせて押してもらうと少し楽」やけど、これが、少しでも位置がずれたり、呼吸と合わないと「やめろーーーー!!!触るなーー!!」となる。陣痛室で、痛みで朦朧とする中、「腰さすり」を指導するも、「やめろーー!!」となってしまう。なんだかんだ言って、心配な状態の母には、力とタイミングが難しいようで。。冷静な義母にさすってもらい、随分と楽になった。
母は私を帝王切開で産んだせいか、自然分娩を体験していないので、余計、不安だったよう。。

陣痛に「励まし」と「腰さすり役」は非常に必要。腰さすりに関しては、サイキと弟という2人の男性が昨日まで近くにいたにも関わらず、今日は2人とも東京。。なんでやねん。。

●11:00頃?
「いきみたい感じある?」と看護師さん。質問の意味がやっとわかってきた。いきみたくなるのだ。それまでは、優等生なみの呼吸法で陣痛を乗り切ってきた私。深呼吸だけは上達した。深呼吸では乗り越えられない陣痛がやってきた。声を出さずにはいられない。絶
えられない。「いきみたい感じが出てきました・・・」ということで、分娩室に移動しましょうということに。移動するにも移動できない。いつ打たれたか忘れた点滴につかまりながら&母や義母につかまりながらうずくまる。何かに、誰かにつかまらないと歩けない。自分の中に物凄い津波が襲って来た。

●12:00頃
分娩台にやっと移動。NTSC(胎児の心音をチェックする機械)を巻かれる。訳がわからん位にしんどい。精神力は余裕やけど・・体力は落ちてる。いきみたい感じの陣痛が襲って来た時に、コマチの心音ペースがガクッと落ちる。私焦る。看護士さんもなんやらバタバタし始める。陣痛の度に心音がガクッと落ちる。私、超焦る。「何でーー!!どういうこと!!!」と頭で叫ぶ。陣痛が去ると心音は元に戻るけど、どういうことかわからず。
ここで、自分の出産談が蘇る。私を出産時に母は妊娠中毒症→へその緒が2重に巻いていて→緊急帝王切開で生まれたので・・。関係無いかもしれないけど、コマチはへその緒一重には巻いてるらしいし・・。もしかして、こんな状態から帝王切開??
超音波チェックをした看護士さん、「逆に回転してるわ!先生急いで呼んで来て。すぐに出さはるわ!」と。いきなりバタバタしはじめた分娩室。逆回転?なにそれ?と思いながら、何でもいい、早くコマチを無事に出してくれーー!!と私は必死。出てきたくても出て来れないコマチ。そら、苦しいだろうに。方向間違いも甚だしいけど・・。その間も私にはいきみたい凄い陣痛が襲い、コマチの心音はガクッと落ちる。まともに4・5回聞く。怖い。先生が到着。「ん〜、廻旋異常。逆に回って出てこようとしてますねー。このままだと赤ちゃん出て来れないんで、手伝います。吸引分娩しますね。」と。何でも良い「コマチを出してー!」と必死の思いの私。「パコパコパコ」と音。先生がコマチの頭に吸引具を装着した音か。私の周りを看護婦さん達が取り囲む。お腹の上に看護婦さんが手をあてて押す用意を。「次、陣痛来たら、きばるようにいきんでねー!あご引いて、声出さず、おしりに向かって!」と言われる。よくわからんが頑張る。1回目の波、先生:「力が伝わってきてないな〜、なんでや」。必死で力んだのにダメだしされて腹立たしい。私:「手は引くんですか?押すんですか!」。周り:「引くねん!」。私:「わかりました!」「次の陣痛きました!」。周り:「息吸って〜、はいて〜、せーの!」私:「んーーーー(いきみ)!」先生:「そうそう、いいよー!」。繰り返し3回。「もういきんじゃだめ。大丈夫よーー。息吐いてーー、手は放してー、楽にしてーー」

●12時34分
オギャーーという泣き声ではなく、「あぁぁぁ」に近い感じの声でコマチ誕生。
私号泣。嬉しくて嬉しくて、そらもう、嬉しくて。
「可愛い女の子ですよ〜」と言われる。私「うわーーーーーーーーー!」とか何を言ったか覚えていない。ほぼ男の子と思っていたのに、女の子が出てきた。コマチを軽く拭いた状態でお腹の上に持ってきてくれる。初めて対面したコマチ。ほんとに可愛い〜〜。水から出てきて、ピンク色だった。モチモチしてた。ひたすら感動で、痛みなんかどこ行った?って感じ。ぼーーーっと感動してる中、コマチと一緒に写真をとられた。
その後先生になんだかんだカチャカチャ縫われたり色々されたが、感動に浸る気持ちで乗り切った気がする。良く覚えていない。

以上、続くかも。