千月見

子育てと、たまに仕事の話。スノーボード、キャンプネタが中心。

水上バスからの逃避できない現実

Mさんと大阪城公園に散歩がてら歩いていったら、水上バスのチラシをもらった。桜が咲き始めたこの時期、なかなか水上バスなんかに乗る機会もなく、「乗ってみようか」ということに。2人とも思いっきり街頭チラシにやられてる(笑)。
4時出発の水上バスに乗船。同じ船に乗る人達は、どっかの団体さんで、年齢60〜80歳位の人が、40名くらい。色んな老人がいはるなぁ〜とチェックしたりして。窓際に席を取り、いざ出航。コースは、大阪城公園→京橋→天満橋淀屋橋でUターン→天満橋桜ノ宮でUターン→大阪城公園。桜は3部咲き位で、「きれいなぁ」「これがいつも京阪電車の通ってる橋か〜」とか言いながら、景色を楽しむ。しばらくしてそこに現れた現実。
それは、「ピンクの桜とブルーシート」の対比。
わかってる。景気も悪いし、大阪でホームレスの人達が川沿いや公園で生活してはる現実はわかってます。東京よりもずっと身近なホームレス問題。それこそ、身近な友人知人親戚の周りにゴロゴロと色んな不況話は(特に50代位のおじさん達)があるのも聞いてます。
が、大阪の代表的な水上バス観光ルートから「桜にブルーシート」は見えて欲しくない、と思った。「なんでもかんでも現実見えてるのが大阪らしい」という意見もあるとは思うけど、他の地域やら外国やらから来た人が目の当たりにする第一印象が「あまりに現実、きれいではない」なのもどうかと思ってしまう。大阪の良さは「人」やと思うけど、それはある程度深く触れてこそわかる。
京都や東京の観光ルートには、あえて規制が入っているとは思うねんけど、あまりそういう現実が見えへんよなぁ・・。
「川から満開の桜を見て夢気分に浸りたい」というこの時期の観光客の仄かな願いが、結果、「現実をまざまざと見せ付けられてしまう」っていうのは、どうかと思った。すぐにどうなる問題でもないし、ブルーシートを隠してもなんの解決にはならんけど、大阪がイマイチ盛り上がらない理由の一つかと考えてしまった・・。「現実、こんなもんやで」と全体が・皆の意識が諦めてしまっている部分もあるのでは・・。大阪市の役所問題も大概ムカつくけど、指加えてみてる・諦めてるのがオチやしなぁ・・。

なんとなく、「親の介護の合間に後ろ髪ひかれながらも彼氏とラブラブデートしようと思ったら、彼氏との会話が介護話になり、楽しめなかった」という感じかなぁ。毎日ハッピーな訳はなく、楽しむ時は思いっきり楽しまないと!と思うのは私だけか。。